🔷立地を生かした活用
今回長屋の活用事例として紹介するのは、大阪府豊中市服部天神駅から徒歩4分の物件。もともとコーヒー店を営んでいた前所有者でしたが、駅前のさらに良い立地に移転したことで、長期で空き家(空き店舗)となっていた物件。
それでも駅近という立地も生かし、今の所有者が長屋再生の可能性を見出し、新たにコワーキングスペースとして生まれ変わった物件です。
🔷物件は想像以上にボロボロ
物件の築年数は不詳ですが、周辺の物件や設備の年代を調べても、おそらく築50年以上経っているようす。特に、2階の状態はひどく、壁や床はボロボロ(写真のとおり)。また少し雨漏りした箇所もあるため、屋根や外壁の補修といった大掛かりな修繕も必要でした。
もちろん壁や床も下地から貼り直し、物件全体を一から再生させる必要がありました。
🔷細部までこだわり抜いたリノベーション
さらに、老朽化が進んでいたため、見た目のデザインだけでなく、安全性や快適性の面でも徹底的な見直しが求められました。設計士さんや大工さんの方とも綿密に相談しながら、現代のライフスタイルに合った空間づくりへと、少しずつ形にしていったそうです。
使いやすさや動線を意識したレイアウト、自然光を取り入れた明るい室内、そして木の質感を活かした内装など、細部までこだわり抜いたリノベーションです。かつての面影を残しつつ、新たな価値を加えることで、訪れる人が心地よく過ごせる場所となっています。
🔷1Fと2Fでそれぞれ異なるコンセプト
1Fと2Fでそれぞれ異なるコンセプトを設け、利用シーンに応じた空間づくりを意識されています。1Fは誰でも気軽に立ち寄れるスペースとして、レトロな雰囲気を活かしながら温かみのある内装に。
地域の方々がふらっと訪れ、会話を楽しんだり、一息つける場所に仕上げました。一方、2Fはより静かで集中できるコワーキングスペースとして整備し、木の素材感を大切にしながらも、モダンで機能的なデザインにしています。